2009/01/13 (Tue) 歌を歌う些細なワンシーン。(2009．1月）

いつも、恋歌や子守唄が多い私で、そういう私の歌を聴いてくださるお客様がいるからこそ
私は、ここで歌を歌えているんだと思います。


本当に。ありがとう。



こうして、聴いてくださっている皆さんに、いつも
何かをお返ししたいと深く思いながら気持ちをこめて歌を歌っているつもりで
これからも、そうしていきたいと思っています。


私は、人に伝えるメッセージソングが多いかもしれません。
音楽で心が伝わるのなら、音楽で愛も伝えられると思うから。
音楽で感謝を伝えられるのなら、音楽で奇跡を起こせると信じています。

―――この曲を、歌う間だけは。
どうか、私のわがままに付き合ってください。
皆さんの胸にどう響くかはわかりません。
けれど、私の正直な気持ちを歌にしています。

 

「剣を握る貴方へ」



知らなかったの
リズムの中に　必死な叫びがあることを
知らなかったの
鋭い矛先に　どれだけの重みがあったかを

ごめんなさい
あなたの苦しみに　気づけなかったの
ごめんなさい
あなたの叫びが　聞こえなかったの


落ちる髪　垂れる頭
その頬に　私は幸せ　見つけた
でもあなたは　きっとそれがわからない

愛しいよ
だから
死への鐘を　鳴らさないで
愛しいよ
だから
死への鐘を　鳴らさないで



気づかなかった
あなたの中に　ずっとずっと秘めたもの
見えなかった
あなたの中に　在った抱える弱さを


ごめんなさい
あなたに話　聞いてもらってばかりいた
ごめんなさい
あなたの手　ちゃんと握れなかった


好きだと上手く　伝えられなかったの
こんなに　愛しいのに



あなたのこと　何も知らないの
あなたのこと　何も聞けてないの
あなたに私　なにもできていないの
あなたを私　困らせてばかりいた


触ってみて　わかった
持ってみて　感じる

いのちの音と　恐ろしさ


泣かないで
泣いてるの？

抱きしめるから―――




愛しいよ
だから
もうこれ以上　独りで泣かないで
愛しいよ
だから
もうこれ以上　独りで迷わないで


行かないで
あなたは自分が思うほど　ちっぽけじゃないよ
だってこんなに私の中で　大きくて仕方ない


ありがとう
こんなに素敵な想いが
ありがとう
こんなにたくさん、溢れてる
ありがとう
大好きなひと
ありがとう
あなたに出逢えて、よかった



愛しいよ
だから
死への鐘を　鳴らさないで
愛しいよ
だから
死への鐘を　鳴らさないで